α−リポ酸

α−リポ酸(Alpha Lipoic Acid)はビタミン様物質で、別名をチオクト酸といい、肝臓疾患の治療などに利用されている。
α−リポ酸は体内で生成される物質だが、20歳後半から生成量が低下していく。一般食品ではレバーや酵母などに含まれている。その作用は大きくわけて二つあり、一つは糖の代謝を促進させること、もう一つは強力な抗酸化作用だ。食事から摂取した糖質は体内で、解糖の最終産物であるピルビン酸に変化してミトコンドリアに運ばれる。そこでα−リポ酸によってアセチル−CoAに転化し、TCA回路で代謝される。α−リポ酸の体内量が少なくなると、糖がエネルギーとして代謝されず肥満の原因となる。
α−リポ酸の抗酸化物質としての特異性は、細胞膜の脂肪性領域と細胞内の水溶性領域の両方で働くことができることだ。つまり、水溶性ビタミンや脂溶性ビタミンのように、その作用が限定されず、さらに分子量が小さいので、体のすみずみまで浸透しやすい。