田七人参

(ウコギ科オタネニンジン属)

中国の雲南省東南部から広西省西南部で栽培される多年草であるサンシチニンジン(三七人参)の根である。草丈は30〜60cm。根は太く、こぶ状の突起がある。本品は、3〜4年生の根を開花前か11月に採取し、水で洗浄後、ヒゲ根を取り除いて乾燥させたものである。
中国では、16世紀末頃より強心薬として冠状動脈疾患、狭心症、高血圧、心筋梗塞などの治療に、止血、消炎、鎮痛薬として外傷、打撲の治療に用いられている。その貴重さから「金不換」(金でも交換できない物の意)とも呼ばれてきた。近年では、臨床的にも止血作用、抗真菌作用、強心作用が認められている。また、急性、慢性肝炎などにも用いられる。
中国では民間療法として、サンシチニンジンの花(三七花)を高血圧、めまい、耳なりなどにお茶として服用したり、葉(三七葉)を各種出血、でき物に水で煎じて服用する習慣もある。