仙人の草 − 霊芝

黒芝 黄芝 青芝
紫芝 赤芝 白芝

霊芝[Ganoderma Iucidum(Leyss.ex Fr.)Karst]は、古代より「百薬の長」とされており、「神農本草経」や「本草綱目」にも記載されている。霊芝は、別名「瑞草」、「芝草」、「霊芝菌」とも呼ばれているが、実際は草ではなく、多孔菌類に属するサルノコシカケ科のマンネンタケまたはその近縁種を指す。色の違いから、青芝、黄芝、白芝、紫芝、黒芝などに分類される。
霊芝の味は薄く、わずかに苦味がある。中国伝統医学では、温性に属し、脾と腎の二つの経路に入り、滋養強壮、精神安定、胃を強くする効能があり、脾腎の虚、めまい、不眠症、疲労性喘息にも用いられるとされている。近年では、冠状動脈硬化性心臓病、狭心症、高血圧、高コレステロール血症にも処方されている。
西洋医学による研究の結果、霊芝にはリジン、ロイシン、フェニルアラニン等15種類のアミノ酸、エルゴステロール、クレアチン、ブドウ糖、多糖類、樹脂、マンニトール、アルカロイド、クマリン、水溶性蛋白質、数種の酵素及びナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄、マンガン等13種の無機質も含まれていることがわかっている。また、薬理実験から、霊芝には次のような基本作用があることが証明されている。
    
  1. 冠状動脈の血流量を増加させ、血中コレステロール値を下げ、心臓の機能を高める。
  2. 体内の免疫作用を増進させる。霊芝多糖は核酸と蛋白質の代謝を促し、造血機能を高め、体質を改善する。
  3. 咳を鎮め、痰を除去する。喘息、慢性気管支炎に治療効果がある。
  4. 健康な人の赤血球中の2,3−ジホスホグリセリン酸の含有量を増加させる。酸素と結合したヘモグロビンの毛細血管中における酸素放出量を高める。
  5. 抗がん剤が人体に与える副作用に対抗し、白血球数量を増加させる。
  6. 鎮静、鎮痛作用がある。

 

近年では、国内外の医学者の研究から、ゲルマニウムが存在することを発見されている。霊芝のゲルマニウム含有量は高麗人参の5倍以上で、体内の水素イオンと結合して尿や汗とともに排出されるため、赤血球の酸素結合能力を高め、血液循環を促進する効果がある。この他、ゲルマニウムには抗血栓作用、高コレステロール血症、動脈硬化を予防する作用がある。日本の研究からは霊芝のゲルマニウムは高分子多糖体で、Interleukin 3とインターフェロン−Yの分泌を促し、宿主の抗がん作用を促進し、癌細胞が成長、転移するのを抑制することがわかっており、癌治療のための免疫治療剤として用いられている。